◆チック症の症状は？
チック症の症状には様々なものがありますが、多いのは上半身に現れるもので、特に顔に表れるものが多いです。例え ば最も多いチック症の症状は瞬きで、石原慎太郎前東京都知事がこの瞬きのチック症を持っていました。他に顔しかめ 、鼻ならし、口すぼめ、口曲げと言った顔のチックも非常に多いです。またタレントのビートたけしさんが行なう首振りや 肩上げ、頭振りと言った上半身のチック症もあります。全身に及ぶチック症の症状には飛び跳ね、足踏み、足蹴り等があ ります。
更に発声チックと呼ばれるチック症もあります。発声チックは叫びや単語の連発の他に、ため息や咳払いも含まれます。 単語の連発では「バカバカバカ」「クソクソクソ」等の汚い意味の言葉を発する事が多く、親にとっては悩みの種になりま す。しかしチック症の症状は本人の意思とは関係なく起こるため、対応を間違うと余計に悪化させる事にもなりかねませ ん。
◆チック症の診断について
チック症の一般的な症状があるからと言って、必ずしもチック症であるとは限りません。例えば子供によっては風邪やア レルギーが原因でチック症状が出て来る事があります。またチック症と間違えやすい病気も多々あります。そのためチッ ク症であるかどうかの診断は意外と難しいものになります。
一過性のチック症の場合、症状は4週間程は続きますが1年以上続く事はありません。幼児期と児童期に出てくるチック 症は殆どがこの一過性のチック症です。慢性のチック症の場合は症状が1年以上続きます。チック症の症状かどうか？ 一過性かどうか？慢性かどうか？の判断は、すぐには下せない事も多いです。
チック症と間違えやすい症状には強迫性障害や発達障害があります。そのためチック症の疑いがある場合、長期に渡っ て観察をする必要があります。またチック症と似ている症状が出る病気には、てんかんやジストニア、ハンチントン病、ウ ィルソン病等があります。病気で投薬治療を行なっている場合には、薬の影響でチック症と似た症状が出る事があります 。
◆チック症の症状PR
